【飲食店】ターゲット・目的別販売促進方法について
飲食店といえば、SNSや広告などを使った販売促進がとっても重要になってきます。宣伝の仕方によって、売り上げが大きくかわることもあります。ただ、やみくもにSNS投稿や広告出稿しても宣伝効果が上がるわけではありません。
今回は、飲食店における販売促進方法について、ターゲット・効果範囲をご紹介します。
販売促進活動を行う前に行っておく事とは?
まずどんな方法・目的で販促を行う場合にも、お店の体制がしっかりしているということが必要不可欠です。販促を行ってお店に足を運んでもらっても、悪い印象を与えてしまったら、せっかくの販促が逆効果になってしまいます。
また、リピート客を増やしたい時、お店の飲食が悪くないということが大前提となります。一度来店した時に、お店に対して悪い印象を持ってしまったら、どんな魅力的な販促を行ったところで、再び足を運んでくれることはありません。
販促活動を行う前に、お客さんに繰り返し足を運んでもらえるようなお店作り・体制作りを行っておくことが大切になります。
- 料理の見直し
- メニューの見直し
- スタッフの教育
- 他店との差別化
- 店舗の設計やレイアウトの見直し など
飲食店の販促費用について
実際に販促費用は全体のどの程度の割合をかけるのが理想なのでしょうか?赤字からの脱却のためには、かけられる最大の販促費用を考えることが重要です。
実際の費用相場は、3%~5%が理想的です。売上げ200万なら、6万円~10万円が目安になります。特に赤字続きでなんとかしたいという場合は、なんとか5%捻出して効果的な販促を打ち出しましょう。
販促活動はターゲットと目的に合わせて選ぶ事が大事!
ターゲットと目的とは、「新規客」なのか「リピート客」なのかというところです。今、自分の店がどちらの客数を増やしたいのかによって販促方法は変わります。
例えば「新規」の場合は、チラシ・SNS・グルメサイトへの掲載、「リピート」の場合は、御礼状、ポイントカードなどがあります。このポイントがズレてしまうとせっかくの販促効果が半減してしまうことにもなりかねません。まずは販促の目的をはっきりさせておくことが重要です。
そして販促活動も、費用や手間がかかりますから、販促による効果が得られなければ、マイナスになることもあるでしょう。効率の良くない販促活動を続けているならば、早めに見直すことをしていくことが大切になります。
飲食店における効果的な販促方法について
ここからは、飲食店における効果的な販促方法について説明していきます。
折り込み広告
- ターゲット:女性・高齢者・ファミリー層
- 効果の範囲:地域密着
折り込み広告の反応は0.1%程度と言われていますが、この数字に対して効果がないと判断するのはもったいないです。飲食店のように店舗を持っている場合、客層は地域の方がほとんど。その地域への最も効果的な販促方法が折り込み広告です。
特に男性よりも女性やファミリー向けの飲食店に効果を発揮します。なぜなら、チラシをみている大半が、女性や高齢者だからです。居酒屋よりもランチのできるカフェなどに向いているでしょう。
地域メディア
- ターゲット:特になし
- 効果の範囲:地域密着
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地域のフリーペーパーや、ラジオなどに情報を出してもらうのも効果的です。特に珍しい商品や、自分のお店の特徴などを宣伝することで、興味をもってもらえたら、少々遠くでも出向いてくれるものです。
ポスティング
- ターゲット:若い家族・一人暮らしの学生等
- 効果の範囲:地域密着
新聞を取っていない若い世代には、ポスティングがオススメです。新聞と違って、くまなく希望のエリアで見てもらうことができるのもポイント!配布エリアや曜日、時間などをずらしてテストし、最も反応が良かったものを採用しましょう。
DM(ダイレクトメール)
- ターゲット:休眠客
- 効果の範囲:リピート
多くのお店が行っているダイレクトメールですが、特に挨拶状などでしばらく足が遠ざかっている顧客に対して効果があります。ただし、それほど大きな効果が期待できるようなものではなく、発送した数に対して、3%以上が足を運んでくれればOKくらいに思っておいた方がいいでしょう。ダイレクトメールの内容は、売り込みなどは不要です。挨拶だけで大丈夫でしょう。
メンバーズカード(ポイントカード)
- ターゲット:2~3回足を運んでいる利用者
- 効果の範囲:リピート
リピート率をアップするための最も有効な販促方法です。メンバーズカードやポイントカードは、最初の登録がポイント!さらに、あまりにも貯まりにくいと離れてしまいますので、3~5回程度の来店でサービスが受けられるような量にしておくのが無難です。3回以上足を運んでくれるようになれば、ポイントカードがなくてもリピーターとなってくれるでしょう。
訪日外国人の集客
- ターゲット:訪日観光客
- 効果の範囲:広域拡散
外国人の集客は、訪れる前から始まっています。ほとんどの外国人はWEBで事前にお店の情報や交通機関などについて詳しく調べた上でやってきます。特に口コミの力は絶大です。口コミで書かれている内容はチェックしておくべきでしょう。また、無料Wi-Fiの有無は、外国人にとって非常に重要。無料Wi-Fiが使えるかどうかは、外国からの観光客にとってお店を決める大きなポイントとなっています。その他、多言語の看板や手差しメニュー、POPなどの整備も必要です。
ネット媒体への登録(食べログ、ぐるなびなど)
- ターゲット:検索に慣れている人
- 効果の範囲:広域
ネット媒体は、今や大きな集客ツールです。無料版は最低限登録しておきましょう。登録したら、次は口コミやレビューを書いてもらえるような仕組みを考えておくこと。良い口コミが次のお客様を呼んでくれますので、キャンペーンは積極的に行っていきましょう。
SNS(Twitter、Instagramなど)
- ターゲット:顧客の友人・知人・つながり
- 効果の範囲:ネット上の拡散
TwitterやInstagram、Facebookなど、多くの人が利用しているSNSは、自分のお店のアピールポイントを簡潔に宣伝できる素晴らしい媒体です。ただし、発言や情報の投稿の際には十分な注意が必要です。折り込みチラシと同じくらい文章や写真には気をつけて利用しましょう。
ホームページ
- ターゲット:新規・リピーター
- 効果の範囲:お店の信頼度UP
実は飲食店はSNSやネット媒体で完結してしまっているお店が多いため、ホームページは持っているだけでも有利に働く可能性もあります。ホームページはSNSとは違い、お店の看板や名刺のようなもの。ホームページのみで得られる情報などを掲載するのもポイントです。また、ホームページを開設したら、必ずSEO対策を行いましょう。「地域名+和食」「地域名+居酒屋」などで検索した時に、Yahoo!やGoogleなどで上位表示されるようにサイトを作りこんでいきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店における販売促進方法について、ターゲット・効果範囲をご紹介しました。
上記で販促方法をご紹介しましたが、全てにおいて共通するのは、入念な準備をする事です。どの販促方法が自分のお店にあっているのか、どういうお客様に足を運んでもらいたいのか、事前にしっかりリサーチをしておくことが販促成功の最大のポイントになります。
そして販売促進活動をした後には必ず検証して、早めに見直していくことが大切になります。