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【チラシの作り方】自作する場合の作業工程とポイントを解説


飲食店の販売促進方法として、チラシの作成・配布があります。チラシ作りに慣れている方なら、デザイン制作から印刷物が手元に届くまでの作業は定型化されており、それほど難しくないことをご存じだと思います。しかし、初めてチラシ作りをするときは、何からはじめたらいいのか、どんな作業が必要なのか、わからないことが多いのではないでしょうか。

今回は、自作で作成する場合の作業工程とポイントを解説していきます。

チラシ作成の作業工程

チラシ作成の作業工程を説明していきます。基本的に以下6つの工程で行います。

①ターゲット・目的・行動を明確にする

まずは、チラシ作成におけるターゲット・目的・行動を明確にし、チラシの内容を決めていきます。

チラシの内容を考えるにあたり、まずは「誰に」「何を」「どう行動してほしいのか」を明確にします。そして、チラシ制作において大切なのは読み手の立場になって作ることです。「誰に」「何を」「どう行動してほしいのか」 これらを明確にすることで、チラシに掲載したい情報や、デザインの方向性、情報の優先順位等、制作を進めるにあたって、迷わず、ぶれないチラシをつくることができます。例題のチラシでは、「誰に」「何を」「どう行動してほしいのか」という内容をチラシの上半分近くの割合で掲載しています。チラシの下段半分ではそれらを補足する為のメリットや安心感を掲載し、詳しい内容と裏付けされる内容を掲載しています。

そして、目的によって、チラシに掲載するべき内容が変わってきます。何のためのチラシなのかを整理しましょう。

②チラシの乗せる情報を決める

ターゲット・目的・行動を明確にした後は、チラシの内容を決めていきます。具体的には以下の情報を載せていきます。

  • 主要なメッセージ(キャッチコピーと写真を含む)
  • 会社(店舗)情報
  • 特典の情報    など

主要なメッセージは一つに絞る

チラシを作ると、多くのメッセージを詰め込みたくなりますが、その気持ちを抑えて、主要なメッセージは一つに絞ってください。情報が掲載できるスペースは限られるという理由と、情報が多いと見ている人が悩んでしまうという2つの理由があります。人は少しでも悩んでしまうと、違うチラシやスマホを見始めることが多いです。1つのメッセージを明瞭簡潔に載せることを心がけてください。

会社(店舗)情報は漏れがないように

会社(店舗)名、電話番号、HPアドレス、住所、地図、営業時間等の情報に漏れがあると、連絡や来店ができなかったりする場合があるので気をつけましょう。地図はスマホのアプリの利用者が増えたために、以前ほど載せる必要はなくなりましたが、高齢者層などのスマホをあまり使わない層を顧客ターゲットにしている場合には掲載してください。

特典情報で、顧客の背中を後押し

チラシを見て興味を持ってくれた人たちに行動を起こさせるために、特典情報を載せましょう。期間限定のセールの情報や、ドリンク無料のクーポン券、ノベルティのプレゼント等の情報を載せるだけでも見ている人にとっては、行動を起こすための引き金になります。

③用紙サイズを決める

写真をチラシの形に貼り付けていくのですが、まず用紙のサイズを決めないといけません。用紙には、A4・B4・A3・B3など様々なサイズがあります。自分のチラシに合った用紙のサイズを決めましょう。

④チラシはまず手書きで下書きからスタート

チラシを作るのに、まずどういう原稿にするのかを決めないといけません。始めてのチラシ作成は、プロのチラシを参考にするのが一番です。プロを参考にすると、見やすくポイントを押さえた良いチラシになります。まずは真似をしていくことから始めましょう。プロのチラシを参考に、下書きを作っていきます。下書きがきっちり出来るようになるのが、良いチラシを作る第一歩です。下書きは紙に鉛筆で書いていきます。

⑤チラシに使う写真をパソコンに取り込む

下書きが終われば、次はパソコンでのチラシ作りです。チラシの下書きでイメージした写真を用意します。自分で携帯で撮ったり、無料の写真サイトでダウンロードなどをしましょう。そして、それをパソコンに写真を取り込みましょう。

注意点として、今はネットで簡単に写真を手に入れることが出来ますが、写真サイトでは著作権の問題があるものがありますので、商用無料で改変も出来る写真やイラストを利用しましょう。

基本的にパソコンで作成しますが、飲食店などは手書きで自作風でも効果があります。パソコンで作る場合は、エクセル、word、パワーポイントのいずれかで作成することが基本的になります。

⑥チラシを印刷する

印刷用のチラシのデータが完成したら、そのデータを印刷します。印刷方法はさまざまありますので、枚数や納期によって使い分けてみてはいかがでしょうか。

1〜10枚

数枚から十数枚ほどでしたら、自宅のインクジェットプリンターでプリントしても良いでしょう。品質は劣りますが手間が省けます。自宅にプリンターがなくても、コンビニ各社でもカラープリンターを用意しています。USBメモリやインターネットを介してデータを送り、カラーコピー料金でプリントすることができます。

10〜100枚

会社や事務所にオフィスプリンターがあれば、数十枚程度まではプリント可能です。色味は劣りますが、プリントのスピードが早く、家庭用インクジェットのチープさもありません。また、この部数帯は印刷通販のオンデマンド印刷がお得です。プロ仕様のプリンターによって、高品質で価格も抑えられます。

100枚以上

100枚単位になってくると、印刷通販のオフセット印刷を検討したほうが良いでしょう。高品質はもちろん、部数が増えるほど1枚あたりの単価は安くなり、コピーよりもぐっとオトクな値段で印刷できます。

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チラシ作成のポイント

これまでチラシ作成の工程を説明していきましたが、ここからは作成ポイントを解説していきます。

はじめから完璧を求めない

はじめから反応がいいチラシを作れたらよいのですが、配布エリアやターゲット、配布するタイミングや配布枚数などさまざまな要因が絡み合ってレスポンスが生まれます。まずは作って配ること、これが一番大切です。

いいチラシ、参考になるチラシを「真似る」ところから始める

チラシを作るためにはキャッチコピーの作成やデザインのレイアウトなどを考えなければならず、多くの時間と労力を要します…。慣れないうちは手本となるチラシを見つけて真似ることをオススメいたします。

何のチラシなのかがひと目でわかるようにする

「そんなチラシあるんですか?」という質問が返ってきそうですが、世の中には「何屋さんかわからない」チラシが結構あります。最近ではそのようなWebサイトもよく見かけるようになりました。実にもったいないですね。

他社や他店と差別化できる自社の強みを入れる

「他社と同じ物を扱っているので…」「サービス内容がほとんど同じなので…」という方は、既存のお客様に「なぜ私共を選んでいただいているのですか?」と聞いてみるといいでしょう。意外な強みを発見できるかも知れません。

できるだけ見る人に馴染みのある言葉で表現する

世の中の人々はそこそこ忙しいので、難解な専門用語が並べられたチラシを理解しようとする人は誰一人いません。対称的に普段から口にしているフレーズは「私たちのことをわかってくれている」という印象を与えます。

チラシを見てどうしてほしいのかを明確に

商品の魅力も伝わり「試してみようかな…」と思ったけど、チラシには電話番号が小さく書かれているだけ…ほんとうにもったいないですね。ご予約やご注文方法などは、大きくはっきりと具体的に書いておきましょう。

効果測定はしましょう

チラシを作成した後は、ポスティングやダイレクトメール、手配りなど、いろいろな方法で配布を行いましょう。実施後には、是非、効果測定をしてください。チラシを見て何人の人が行動を起こしたのかを常に数えるようにしましょう。2種類のデザインを作成して、どちらのデザインの方が効果が高いのかを常に実験しながら(ABテスト)配布をしている会社もあります。効果測定をして、どの情報、どのデザイン、どの配布方法が会社に合っているのかを、見つけてください。

効果測定の方法としては以下になります。

口頭

対面でも電話でも「当店を何で知りましたか?」とお聞きする方法です。この方法は、チラシ以外の広告手法の効果測定にもなります。しかし、属人的で漏れが生じやすいことやチラシ個別の測定が難しいのがデメリットです。

アンケート

購入時や利用時に申し込みフォームの入力、記載が必要な場合は、アンケート形式で確認します。調査漏れも少なく、チラシの効果測定だけでなく顧客の属性や購入履歴なども判明するため、調査結果が顧客分析にも応用できるのがメリットです。

クーポン・引換券

割引クーポンやプレゼント引換券などのオファーを掲載し、顧客にチラシを持参してもらい、引き換えることで効果測定をする方法です。細かい分析をしたいなら、チラシの種類ごとに配布時期や個別コードを掲載しておくことをおすすめします。

QRコード・個別URL

インターネットでの申し込みや問い合わせが可能な商材であれば、チラシ専用のURLを掲載することで、アクセスログにより効果測定が可能です。

管理ナンバーをつける

ちらしに管理ナンバーなどをつけて効果検証する場合もあります。ちらしの右上や右下などに番号をつけておきます。1枚1枚番号が変わる為、まとめて印刷できないデメリットがあります。

まとめ


いかがでしたでしょうか?自作してみて、どうしても見た目に納得できない、仕上がりにこだわりたいという場合には、デザインをプロに依頼する方法もあります。社内にデザイナーがいない場合は、外部に委託することになります。中にはデザインを引き受けてくる印刷会社もありますので、そうしたところを探してみるのもよいでしょう。やはりプロのデザインは格段に仕上がりがよく、見栄えにこだわる方にはおすすめです。

ただし、プロにすべてをゆだねれば必ずうまくいくわけではありません。準備段階の「ターゲット・目的・行動を明確にする」「キャッチコピー」などは自分自身で考えましょう。ターゲットや目的があいまいなままだと、集客効果が薄いチラシになりがちです。反対に、きちんと優先事項をデザイナーに伝えられれば、よいチラシが作れるでしょう。

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株式会社ベクターホールディングス
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