飲食店の床清掃・洗浄方法について解説
飲食店の厨房の床はもちろんですが、ホールの床も意外と汚れやすい場所で、お客さんの目にも止まりやすいので、しっかりと清掃・洗浄することが大切です。
今回は、飲食店の床清掃・洗浄方法について解説していきます。
床は毎日の清掃が必須!
飲食店の内装(改装)工事を終えた店内は、とても美しく清潔になっているでしょう。 しかし、営業を開始し、お客様を迎えていくに連れて、その美しさは少しずつ失われてしまうかもしれません。
飲食店の床は、食品カスや調味料・油汚れ・水垢・土やほこりなど毎日さまざまな汚れが付着します。床の汚れは毎日掃除しないと蓄積していき、悪臭の発生・カビや細菌の温床・害虫の発生の原因となり、お店の衛生環境に悪影響を及ぼします。床の汚れによる従業員・お客様の転倒事故や、床からの2次汚染による食中毒という事例も発生しているので軽視できません。事故を防ぐためにも、飲食店の床掃除は毎日行いましょう。
飲食店の床の洗浄方法
飲食店では大きくわけて、2種類の床があります。床に排水溝が設置されていて、水を流すことができる「ウェット」の床か、排水溝がなく水を流すことのできない「ドライ」の床です。ウェット方式とドライ方式の床は、洗浄の仕方は大きく違います。それぞれの床の正しい洗浄方法を紹介します。
ウェット:厨房など水を流す床の洗浄方法
ウェットの床は、水を排水溝に流すことができるのが、最大の特徴です。大量の洗剤と水を使って洗浄することができ、掃除しやすい床と言えます。ウェットの床洗浄方法は以下になります。
- 大きなゴミを、ほうきなどで取り除く
- 洗剤を床にまき、少し馴染ませる
- デッキブラシ等でこすり洗いをする
- 流水でよくすすぐ
- スクイジーで水気を切り、乾燥させる
最近では、洗剤を泡状にして床にまく「泡洗浄」という洗浄方法を採用する飲食店も増えています。洗剤を泡状にすることで、汚れを浮かす効果が期待でき、洗剤の節約にもつながり、ボトルに洗剤を入れてホースを水道につなげるだけで、簡単に泡状にできるツールがあります。
また、洗剤に次亜塩素酸ナトリウムなどの成分が入ったものを使用すれば、床の除菌をしながら、排水溝の臭いを抑える効果も期待できます。
ドライ:客席など乾いている床の洗浄方法
ドライの床は、排水溝がないので、水をたくさん使って洗浄する事が困難です。いったん汚れが蓄積してしまうと、落とすのが非常に難しくなるので、毎日の洗浄が大切になります。ドライの床 洗浄方法は以下になります。
- ゴミを取り除く
- 床用または中性洗剤を含ませたモップで拭く(ひどい油汚れは、油汚れ用洗浄剤を使用)
- よく洗ったモップで水拭きする
- スクイジーで水気を切る、または乾いたモップで拭き取り乾燥させる
洗剤やモップでの水拭きは、お湯を使うと、乾きやすく、床の乾燥状態を維持しやすくなります。また、ゴミや汚水などをまとめて吸い込むことができる「乾湿両用バキュームクリーナー」や、回転ブラシと洗剤で汚れを落としながら吸い込む「床洗浄機」を使うと力を必要とせず床の清掃ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店の床清掃・洗浄方法について解説しました。
飲食店の床は汚れやすく、お客様の目にも届きやすいので毎日の清掃が大事です。また、掃除手順を誤ると床に傷がついたり、菌やカビを繁殖させる恐れがあるので気を付けましょう。床掃除を怠ると、害虫や食中毒の発生を招く原因となります。床掃除はなかなか骨の折れる作業ですが、毎日正しい方法で行い清潔感のある店づくりをしましょう。