飲食店におけるBGMの効果や業態別のおススメBGMを紹介
お店の雰囲気づくりにとても影響する店内BGMです。飲食店に限らず美容室やスーパーなど店舗を必要とするお店にはかかせないですよね。
そこで今回は、飲食店におけるBGMの効果や業態別のおススメBGMを紹介していきます。
そもそもBGMとは?
BGM(バッググラウンドミュージック)という言葉の通り、動画やゲーム、イベント、店舗などの背景でかかっている曲を指しています。音楽を背景化することで、演出力をアップさせることができるため、様々なシーンでBGMが活用されています。
バックに流れる音楽があるか、ないかで印象は大きく違います。音楽には緊張を和らげてリラックスさせる、ストレスを軽減させる、モチベーションを高めるなどの効用を秘めています。治療の緊張感を和らげる、ショッピングや仕事を捗らせるなど、音楽が持つ機能を効果的に活用するためにBGMが流れているのです。ただ音楽を流せばいいというわけではなく、それぞれのシーンにあったジャンル、リズムやテンポのBGMが選曲されるのです。
飲食店におけるBGMの効果とは?
飲食店でBGMを流すことによって活かすことができる効果についてご紹介します。
マスキング効果
マスキングには「覆い隠す、包み込む」などの意味があります。BGMにおけるマスキング効果とは、周辺を通る車の音や、厨房で作業している音、隣の席の会話などを覆い隠してくれる効果を指します。周辺の雑音を覆い隠すことによって、お客さまに快適な居心地を感じていただくことができます。
感情誘導効果
BGMにおける感情誘導効果とは、BGMによって人が感情を動かされることを指します。聴覚から伝わった信号が脳へと伝わり、感情を作り出し、その感情が行動へと繋がります。お客さまにとって欲しい行動へと誘導できるように、BGMの曲調を選択する必要があります。
店舗イメージの演出
店舗イメージというと内装が大きな役割をしているように感じますが、イメージは五感で作られるので視覚だけでなく音楽も重要です。「なぜか落ち着く」「なんとなく楽しい気分になる」など音楽が人に与える影響は大きいです。内装などを含めた店内の雰囲気と音楽が合っていないと違和感が大きくなってしまい、店を訪れた人は居心地の悪さを感じてしまいます。例えば、大人っぽいカフェでにぎやかな曲が流れていても落ち着かず、明るい雰囲気の店舗なのに静かな曲ばかりでは楽しい気分にならないでしょう。
音楽によって「こういうお店だと思ってほしい」というような、理想とする店舗イメージへ誘導することも可能です。高級感のある店舗だと認識されたいのなら優雅なクラシックを流したり、リラックスできる場所だと感じてほしいならヒーリングミュージックを流したりするといった方法です。音楽は人の印象に残りやすいもののひとつなので、店舗イメージの演出には欠かせません。
業態別のおすすめBGM
ここからは、業態別のおすすめBGMをご紹介します。
居酒屋
親しみやすくアップテンポなポップスや歌謡曲、ロックなど「ノリがいい」と感じられる曲が適しています。
カフェやバー
ジャズ(バラード)やクラシック(管弦楽)、ボサノバ、ローファイ・ヒップホップ、イージーリスニングなどの、心地良さを感じられる楽曲がおすすめです。
和食店
上品で優雅な趣のある筝曲や、日本歌曲、楽器の種類が少ないシンプルなクラシック、ピアノ演奏曲などがおすすめです。
レストラン
スローテンポからミドルテンポ、アップテンポまで、多彩な曲調を活用できます。ファミリーレストランなどのカジュアルな店舗では、ポップスやジャズ、イージーリスニング。フレンチなどの高級感あるレストランでは、クラシックやシャンソン。そしてアメリカンテイストのステーキレストランでは、ポップスなどの、明るい気分になれる曲が適しています。
著作権には注意が必要
CDや配信、動画サイトなどで提供されている音楽は、個人で楽しむ非営利目的の使用を前提に販売されています。そのためお店などの施設で曲を流す場合は、曲の著作権を管理する団体に手続きしたうえで、著作権使用料を支払う必要があります。
録音して使う際には複製権も必要です。定額制の音楽配信サービスもありますが、たいていは「商用利用を禁止する」ことが規約に明記されています。許諾を得ずに店舗で音楽をかけた場合は、著作権を侵害したことになり、損害賠償責任を負う恐れがあるためご注意ください。 音楽を店舗で利用するための許可を得る場合、曲ごとに申請しなければならず手間がかかります。
著作権使用料を支払ったうえでBGMや音楽配信のサービスを提供している業者と契約すれば、著作権を侵害する心配はありません。業者は「USEN」「モンスター・チャンネル」「OTORAKU」「インターネット有線放送(らくネット)」「Do Music」「キャンシステム」など多数あるので、導入を検討してはいかがでしょうか。
(参考記事)【飲食店開業】飲食店のBGMと著作権について
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店におけるBGMの効果や業態別のおススメBGMを紹介しました。
店内の人口密度が上がると一定の周波数がカットされるため、開店前は問題なかった音量でも、混雑時には聞こえづらくなることがあります。一方で、空いている時間帯にボリュームを上げると「BGMがうるさい」と思われてしまうことがあるかもしれません。
混み具合によって音量調節を欠かさないこともBGMの効果を活かすコツです。BGMにより魅力的なイメージを演出して、店舗のさらなる好感度アップを実現しましょう。