【飲食店開業】お盆やトレーの選び方や持ち方について解説
お盆やトレーは飲食店のホール業務に欠かせないアイテムですが、種類や材質が豊富でどれを選んだら良いのか迷ってしまう人も多いでしょう。そして開業予定者の中でも厨房出身で基本的なお盆やトレーの持ち方が分からない、置き方が分からないという方もいらっしゃるかと思います。
今回は、お盆やトレーの選び方や持ち方について解説していきます。
飲食店で使うお盆やトレーの選び方
まず基礎知識として、一般的にお盆と言ったりトレーと言ったりしていますが、どちらも同じ方法ですし、形も丸でも四角でも長方形でもほぼ同じです。トレーやお盆は、形や素材など様々な種類があります。代表的なトレーの選び方のポイントを見ていきましょう。
丸型トレー
レストランなどでは、サービスのために使う丸型のトレーを「トレンチ」と呼ぶこともあります。丸型トレーは様々なサイズがあり、業態やお店によって使用する大きさが異なります。丸型トレーで料理を運ぶときにとくに気を使うのが安定感です。お客さんに料理を提供するまでの間に、料理がこぼれたり、グラスが倒れたりしたら大変です。そこでオススメなのが「滑り止め」がついたトレー。 「ノンスリップトレー」と呼ばれるトレーで、食器などが滑りにくくなる加工が施されています。木製や耐熱性など、デザインや機能性に富んだものもあります。
材質から選ぶ場合、見た目がスタイリッシュでお手入れもしやすい、ステンレス製のトレーがよく使われています。また、丈夫で衝撃に強いポリプロピレン製のトレーも人気です。
角型トレー
サイズによって様々な用途に使えるのが、角形トレーになります。スタッフが料理を提供する際に使うほか、定食系のメニューを角形トレーの上にまとめ、そのままお客さんに提供するお店もあります。
カフェなどでは、温かみのある木製のトレーが人気です。蕎麦やうどん店など和食業態のお店では、黒塗りの長角盆がよく使われます。お店の雰囲気に合わせて選ぶようにしましょう。また、樹脂製のものは衝撃に強く、耐久性もあります。セルフサービスで使うトレーは、軽くて耐久性のあるものがベター。持ち運ぶときの安定性や安全面もチェックしましょう。
脇取盆
脇取盆は、お運び盆と言われることもある大きなお盆で、和食業態のお店などで料理を運ぶときに使われています。左右に取っ手が付いているため、安定感があり、料理を運びやすいのが特徴です。アルマイト製のものは軽くて油汚れもさっと拭けるので、焼肉店などでよく使われています。和食店では木製のものが多く、漆塗りのものは高級感があります。
材質によるメリット・デメリットを把握しよう!
おぼん・トレーの材質には「木製」「プラスチック製」「ステンレス製」の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットについて説明しますので、選ぶときの参考にしてください。
木製
木製の特徴は、ナチュラルな雰囲気があって温かみを感じさせること。値段は高めになりますが、長く使えるのがメリットです。長く使えば使うほど味わいが出て、高級感もあります。ただし、重たいのとお手入れが面倒なのがデメリットです。食洗機に対応していないことが多く、洗ったあとに乾燥させなければカビが発生することも。お手入れが苦手な方には適していません。
プラスチック製
プラスチック製の特徴は値段がリーズナブルで、一般的に扱いやすいことです。汚れてもサッと拭くだけでキレイになるので、お手入れがしやすいのもメリットです。表面プリントできるのでいろいろなデザインのものがあります。ただし、経年劣化しやすくて高級感に欠けるのがデメリットです。数年ごとに買い換えるつもりで選んでください。
ステンレス製
ステンレス製の特徴は、機能性にすぐれていること。汚れても水拭きすればキレイになりますし、油にも強いです。プラスチックのように経年劣化しないのがメリットです。プラスチックや木製のデメリットを補えるのがステンレス製ですが、プラスチック製より重さがあります。また長時間水に漬けておくとサビるのはデメリットでしょう。
飲食店におけるお盆やトレーについての作法
飲食店におけるお盆やトレーについての作法は基本的に以下になります。
◇お盆・トレーの持ち方
- 聞き手と反対の手でトレーを持ち、聞き手でサーブします。
- 手を自然に開く。(閉じすぎない)
- 水平にした手のひらにトレーを乗せ、少しだけ胸側(小指側)に返す。
- 背筋を伸ばして脇を締める。
- 背の高い物は手前、背の低い物は外側(親指側)に置く。
- 背の低いものから下ろしていく。
- ワイングラスやシャンパングラスをたくさん持つ時は、トレイを持っていない側の手を伏せてトレーに乗せ、指の股で押さえる。
- ジョッキは持ち手を合わせて押さえる。
- トレーを持つ手をテーブルの高さまで持っていき、トレーの一部をテーブルに乗せてから水平にスライドさせる。
- 手に乗せるときも手をテーブルの高さにしてからスライドさせる。
- 背筋を伸ばして脇をしめる
- 手元を見すぎずに、自然に歩く方向を見る
◇物を乗せる時のコツ
◇お盆・トレーをテーブルに置く時
◇トレーを持った時の歩き方
お盆やトレーの持ち方はとにかくたくさん経験することでどんどんコツが分かってきますので、とにかく練習を沢山する事が大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、お盆やトレーの選び方や持ち方について解説しました。
お盆やトレーひとつでも種類が沢山あります。形や材質について記載しましたが、使い勝手はもちろん、お店のコンセプトにあったお盆やトレーを選ぶようにしましょう。コンセプトにあっていないとお店の雰囲気に合わず、イメージが悪くなってしまう可能性があります。