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【飲食店開業】業態ごと物件選び(立地)のポイントを解説


飲食店を開業する際、まずは「立地」が重要だとよく言われますが、飲食店という大きな括りで考えてしまうと失敗してしまいます。

今回は、業態ごとの物件選び(立地)のポイントを解説していきますので、これから飲食店を開業する方は参考にしてみて下さい。

どんな業態でも『コンセプト』に沿った立地を選ぶ事が重要!?

どんな立地であっても店舗を開業することは可能です。駅から遠い、敷地が狭い、人通りが少ないなど悪条件があったとしても、その分出店コストや賃料を抑えることができ、採算面でつり合いを取ることができるからです。しかし、一度開業すると易々と場所を変えることはできません。

どんな客層をターゲットにしているのか、どんな雰囲気の土地に出店したいのか、予算はいくら確保できるかなど、開業したいお店のコンセプトをしっかりと固めることが立地の選択にも繋がります。もちろん、コンセプトに沿ったすべての条件をクリアできる立地はそうそう出会えません。優先順位を付けながら、開業したいお店のコンセプトと相性の良い立地を選びましょう。

カフェの物件選び(立地)のポイント

カフェはコンセプトにより選ぶべき立地が変わってきます。ビジネス街でカフェ開業するのであれば、ターゲット層はサラリーマンとなるため、サラリーマンが立ち寄りやすい立地でないといけません。そうすると、ランチタイムは12時から13時の1時間勝負になりますから提供スピードの速いランチメニューを作らなければいけません。夜のメニューも多少お酒のお供になるようなメニューを多めに作っておきたいですね。多少家賃が高くても駅近の立地を選ぶべきです。

一方で、ターゲットが小さな子供がいるファミリーや家族連れなど幅広い層となる場合は、駅から離れていても車で来店できる郊外のロードサイド店がいいです。最近は個室を完備した郊外型カフェが増えてきているような感じもします。

居酒屋の物件選び(立地)のポイント

会社帰りの人を集客したいならオフィス街近くの駅前、客単価の高い隠れ家的な居酒屋にするならコンセプトに合った駅・商業地の近くなどが考えられます。また、ざっくばらんな居酒屋を目指すのであれば、土地勘やなじみのある地域に出店すると良いでしょう。

そしてアルコールを提供する上で、ポイントになるのがお客様の「帰り道」です。お酒を飲むと帰りがおっくうになりがちです。なるべく駅に近い立地や、タクシーなど帰りの交通手段が確保しやすい場所が良いでしょう。

寿司屋の物件選び(立地)のポイント

寿司屋は間口が小さくカウンターのみのような業態から、小上がりやテーブル席がいくつもある大きな回転寿司店まであります。

回転寿司であれば、駅前やロードサイドなど、目につきやすく入りやすい立地がおすすめ。主要な駅前であれば観光客も呼び込みやすく、安定した集客が期待できます。ただし、個人で回転寿司を開業するには、多額の費用や様々な経営ノウハウが必要となるため、あまり現実的ではないかもしれません。

回らない寿司屋を考えている場合は、商店街や住宅地への抜け道など、少し落ち着いた立地が良いでしょう。本格的な寿司職人が握る高級寿司に見合う環境が必要です。複数階建ての建物であれば、1階が理想と言えます。

寿司屋はまだまだ敷居が高いイメージも残っているため、「サラリーマン向け」「カップル向け」「家族連れ向け」など、ターゲットを明確に絞るのも良いでしょう。ターゲットに合わせた店舗選びやメニュー作り、店内の雰囲気作りを行いましょう。

そば・うどん店の物件選び(立地)のポイント

街中を歩いているとそば・うどん店をよく目にします。どこにでもある印象ですが、立地に関しては計算されている面があります。例えば、大きな幹線道路沿いにはそば屋・うどん屋店がひしめている区間があります。これは、車でその道路を走っているときに入りやすい立地だからです。このように、車で来店するお客様をメインに考えているのであれば、交通量の多いロードサイドということはもちろん、広い駐車場スペースを確保したり、遠くからでもわかりやすいように案内掲示板や目立つ看板を配置するなどの工夫が必要です。また、入口が分かると立ち寄りやすくなるため、建物の向きや入口のデザインも重要です。

逆に、徒歩で来るお客様をメインにする場合ならばビジネス街などが狙い目です。ランチの時間帯はもちろん、仕事帰りにふらりと立ち寄るということが考えられます。近くに居酒屋などがある場所ならば、締めの一杯として食べるお客様も見込めるので、夜中の集客にもつながるでしょう。

いずれにしても、まずは自身で開業するそば屋・うどん屋店のコンセプトを考え、ターゲット層と近隣の競合店を把握・リサーチすることが大切になってきます。

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スナックの物件選び(立地)のポイント

スナックの経営で、立地は重要なポイントの1つです。一般的に飲食店は、人通りが激しい駅前や繁華街など「一等地」が良いとされていますが、スナックは必ずしも駅前が良いとは限りません。店のコンセプトやターゲットとする客層にもよりますが、スナックはお酒とともにママや女性従業員とのコミュニケーションを楽しむ、いわば「大人の隠れ家」です。

アットホームな店を目指すなら駅から少し離れた、人通りのさほど多くない落ち着いた立地の方がおすすめです。立地を選ぶ際には、お店への入りやすさや居心地の良さ、そして安心感もポイント。また、駅から少し離れた「二等地」は、一等地よりも保証金が安いという特徴があります。さらに固定費としての毎月の賃料も比較的安いので、安定した経営のためにも狙い目といえるでしょう。

そして一般的に飲食店は「路面店」が良いと言われていますが、スナックは路面店よりも地下の方がおすすめです。理由は防音性の高さです。多くのスナックでは、カラオケを利用します。夜間にカラオケを利用するとなると、周囲への影響を考える必要があります。当然、路面店と比べれば構造的には地下の方が防音性に優れているため、その点で内装費用を抑えられるというわけです。

中華料理店の物件選び(立地)のポイント

客層やコンセプトに応じて立地を決めるのは他の業態と同様ですが、中華料理店の特徴として、グループ客を集客しやすい点が挙げられます。ランチや宴会などでの利用を狙うのであれば、オフィス街に近い場所が良いでしょう。そして飲茶や薬膳を扱う新型中華料理店であれば駅前の繁華街が良いでしょう。

住宅地の近くや駅前であれば、地域住民や家族客を集客しやすいです。大衆的な店にするのであれば、地域密着型の経営の方が人気が出やすいでしょう。

ラーメン店の物件選び(立地)のポイント

ラーメン店の経営で重要なことは、多くのお客様にご来店頂くということです。ラーメン店の出店は交通量、人通りが多い立地であることに越したことはありません。駅の近く、商業施設やイベントホールなど人が多く集まる場所の近く、地域によっては駅の近くよりも、交通量の多い大通りに面した立地を選び、車やバイクでも来店いただけるように工夫することで、集客が見込める場合もあります。駅近というだけで賃料が跳ね上がってしまうようなら、交通量の多い立地を狙い、あえて駅から離れて探すのもありでしょう。交通量の多い立地にラーメン店を出店する場合は、駐車場を併設するか近隣のパーキングと提携するなどして、車やバイクで来店されるお客様が利用しやすい環境を用意します。

そして居酒屋が近くにあれば、お酒のシメとして利用してもらえる可能性がぐっと上がります。できれば居酒屋から駅に戻るまでの通り道に出店するのがベストです。そして雑居ビルに出店する場合、できるだけ1階~2階の目につきやすいテナントを選びましょう。路面店であれば視認性が高く、集客率も格段に上がることが見込まれます。

  • 大都市の繁華街:立地的には、最高といえるが反面、賃貸料も高額のため採算効率が要求されます。
  • オフィス街:顧客は、主にサラリーマンになります。
  • 地元の小さな商店街:昼間人口が少ない。地域密着型の商売が要求されます。
  • 住宅地:昼間人口が少ないのが特徴。飲食店は、地元に根付いた店が多い。
  • ロードサイド:幹線道路沿いの車を利用する顧客がターゲットになるため商圏が広い。
  • 学生街:学生が中心となるが学校の立地によっては、サラリーマンも顧客対象となる。

焼肉店の物件選び(立地)のポイント

焼肉店は、主に「高級焼肉屋」「ファミリー向け焼肉屋」「大衆焼肉屋」に分かれます。

高級焼肉屋

良質の和牛を使用しており、客単価も1万円以上と高額です。洗練された繁華街や高級住宅街に出店するケースが多く見られます。内装も高級レストラン同様に重厚な雰囲気で、肉を焼くにおいや煙が充満するということもありません。お客様の利用目的で多いのは、ビジネス上の接待、家族の誕生祝いや結婚記念日などのイベント、女子会やシニアの同窓会などがあげられます。

ファミリー向け焼肉屋

立地としては郊外の幹線道路沿い(ロードサイド)で、駐車場つきの店舗がほとんどです。客単価は3,000~5,000円が一般的です。ファミリー向け焼肉店は「牛角」や「安楽亭」などのチェーン店が多いのですが、個人店ならではの付加価値を売りにすることで十分集客が見込めます。

大衆焼肉屋

食べ放題の焼肉屋は、繁華街、ビジネス街、学生街、住宅街など、立地はとくに選びません。客単価は2,500円程度が一般的ですが、ビジネス街や駅前の店舗では、会社帰りに立ち寄ってアルコールを注文するお客様が多いため、ファミリー向けのお店より客単価が高くなるお店もあります。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、業態ごとの物件選び(立地)のポイントを解説しました。立地は飲食店開業において大変重要になります。立地を選ぶ際には、以下の流れで探しましょう。

  • 開業したい店舗のコンセプトやイメージを固める
  • おおよその出店エリアを絞る
  • 商圏人口を調査し、出店エリアにターゲット層がいるかを確認する
  • 通行量や視認性、競合店の有無などを現地調査

ただ単に「この業態はここがポイントだから」と決めつけるのではなく、実際に足を運んで行う現地調査は大変重要になります。すでに土地勘のあるエリアに出店することを決めていても、開業することを念頭に入れて足を運んでみると懸念点が浮かぶこともありますので、必ず行うようにしましょう。

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