飲食店の危機対処!新型コロナ感染発生時の正しい対応策
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1都3県は緊急事態宣言下で、飲食店の多くが感染予防対策をとっているはずですが、対応に不安を感じている経営者も多いかと思います。
今回は、飲食店で感染者が発生した場合の対応について説明していきますので、改めて徹底していきましょう。
新型コロナウイルス感染症の予防対策
まずは感染予防対策の基本について改めて説明します。
設備対策
- 入店前後の手洗い及び手指消毒の徹底(入口及び施設内の手指消毒設備の設置(利用者の手洗設備、消毒用アルコール等))
- 利用者の入替時等のタイミングにおける定期的な清拭消毒
- 卓上の調味料、ポット等の撤去又はこまめな消毒若しくは用具の交換等
- 座席の間に衝立(パーティション)の設置又は座席の間隔(1メートル、可能な限り2メートル)の確保
- 真正面の席を避ける、個室等を定員の半分以下で利用
- 施設内の清掃、換気、空間除菌等により、施設及び調理場の清掃状態の保持
行動対策
- ビュッフェ形式やバイキング形式による食事提供の見合わせ
- 大皿での取り分けによる料理の提供を避ける
入場対策
- 予約の人数を制限する等により、混雑を避ける
従業員対策
- 接客時等のマスク着用
- 従業員や出入り業者の入場時の検温や体調チェック
- 従業員に体調不良がある場合、調理、接客に従事しない
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新型コロナウイルス感染症患者発生時の患者、濃厚接触者への対応
ここからは、店舗で新型コロナウイルスの感染者が発生した場合の対応について説明していきます。
患者発生の把握
- 新型コロナウイルスの患者が確認された場合、保健所に報告をし、その後の対応について指導を受ける
- 従業員に対しては感染者が確認されたことを周知するとともに、改めて上記で紹介した感染予防対策の周知を徹底する
濃厚接触者の確定
- 保健所の調査に協力し、速やかに濃厚接触者を自宅に待機させるなど感染拡大防止のための措置をとる
濃厚接触者への対応
- 保健所が濃厚接触者と確定した従業員に対し、14日間の出勤停止及び、健康観察を実施
- 濃厚接触者と確定された従業員に対し、保健所の連絡先を伝達
- 濃厚接触者と確定された従業員は、発熱または呼吸器症状(軽症の場合も含む)を示した場合には、保健所に連絡し、行政検査を受検。飲食店は、その結果の報告を速やかに受ける
施設設備等の消毒の実施
- 保健所が必要と判断した場合には、売り場や厨房等、感染者が勤務した区域の消毒を実施
- 消毒は保健所の指示に従って実施することが望ましいが、緊急を要し、自ら行う場合には、感染者が勤務した区域のうち、ドアノブやスイッチ類、手すり等、手指が頻回に接触する箇所を中心にアルコールで拭き取りを実施
- アルコールが入手できない場合は、エタノールまたは次亜塩素酸ナトリウムで拭き取りを実施
- 一般的な衛生管理が実施されていれば、感染者が発生した施設は操業停止や食品廃棄などの対応をとる必要はない
業務の継続について
- 濃厚接触者の出勤停止の措置を講じることにより、通常の業務の継続が困難な場合には、重要業務として優先的に継続させる製品・商品及びサービスや関連する業務を選定し、重要業務を継続するために必要となる人員、物的資源(マスク、手袋、消毒液等)等を把握
- 重要業務継続のため、在宅勤務体系・情報共有体制・人員融通体制を整備するとともに、重要業務継続のための業務マニュアルを作成
- 小規模な事業所が業務全体を休止する場合には、ほかの事業所や所属する組合、協会等に相談し、顧客への供給の確保に努める
まとめ
今回は、飲食店で感染者が発生した場合の対応について説明しました。
手指の消毒やソーシャルディスタンスの確保など、徹底した感染症対策に取り組んでいる飲食店も多いかと思いますが、第三波が到来する中、クラスターの発生は決して他人事とは言えません。万が一の時にも落ち着いて対応ができるよう、どのような行動が必要になるのかあらかじめ確認をしておいて下さい。
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