店舗運営に欠かせない什器(じゅうき)備品とは?
厨房機器からテーブルやイスなど、一口に飲食店の開業といっても、大小さまざまな什器備品を用意する必要があります。製麺機やワインセラーなど、提供する料理や飲み物によっても必要なものが変わってきます。
今回は、什器備品についてや調達方法を解説していきます。
什器(じゅうき)備品とは?
店舗運営に欠かせない什器備品。そもそも「什器備品」とは一体何を指すのでしょうか?一般的な具体的に例を挙げると以下になります。
- 什器:陳列棚、平台、冷蔵ケース、食材保管庫、サンプル陳列棚など
- 備品:椅子、机、キャビネットなど
このように、「什器」は日常で使用する器具や器物、物をしまったりする家具のことを指し、「備品」は備え付けてある物の事を言い、「什器備品」と言うととても広い範囲の物が該当することになります。
ちなみに、飲食店の具体的な例として、パンをつくるならオーブンや発酵器、魚を扱うなら保冷機能のついたガラスケースのようにその店舗に応じた什器を選ぶ必要があります。
什器(じゅうき)の主な調達方法とは?
新しく飲食店をオープンするなら全て新品で揃えるのが理想かもしれませんが、予算には限りがありますし、開業後の運転資金や広告費など手元に資金もある程度残しておきたいものです。主な什器備品の調達方法と、それぞれのメリット・デメリットは以下になります。
新品を購入
厨房機器なら専門メーカーから新品を購入する方法があります。厨房の広さや環境に合わせたプランを作成してくれるので、作業しやすい理想的な厨房を作れるでしょう。食器や調理器具も同様に、専門の卸業者から購入できます。サンプルも豊富に揃っており、メーカーと同様にプランの作成や提案をしてくれるところもあります。一括購入をする代わりに、値引き交渉をしてコストを抑えることもできます。
ある程度の知識があるなら、オンラインで入手することも可能です。オンラインショップを上手く使いこなせれば、比較的リーズナブルに揃えられるかもしれません。
- メリット:メーカーやデザインなどを自分好みにできる
- デメリット:コストがかかり、初期投資の回収に時間がかかる
中古品を購入
厨房設備や機器の中古品を取り扱う専門の業者やオンラインショップも沢山あります。これらを上手く利用して初期費用のコストダウンを図るのも一つの方法です。
前の借主が使用していた什器や内装が残っている店舗を「居抜き」で借りる際、「造作譲渡費」を支払う場合、中古の什器を購入するのと同じことになります。なお、無料で引き継げるケースもあります。
- メリット:使用年数が少なく、状態が良いものを上手く揃えれば、大きなコストダウンになる
- デメリット:新品と異なりメーカー保証がないケースが多い
レンタル
飲食店の什器や厨房機器をレンタルすることも可能です。ただし、レンタカーと同様に短期間利用して、レンタル料金を支払う仕組みなので、長期間の利用には向きません。店舗で新しいメニューを提供するときに試験的に導入してみる場合や、機器が壊れた場合などに活用するのが良いでしょう。また、イベントに参加する場合にも活用できます。
- メリット:手軽に短期間利用できる
- デメリット:長期間の利用には向かない
リース
レンタルと似ているものに「リース」があります。レンタルとの違いは、長期間借りれる点です。幅広くラインナップを取り揃えているリース会社もあるので、初期投資を抑えつつ最新の厨房機器が使えるというメリットがあります。
- メリット:固定資産税や不要になった際の処理費用がかからない。また、アフターサービスを提供しているリース業者もある
- デメリット:トータルで見ると購入よりコストがかかる場合があり、リース期間内は途中解約ができない
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、什器備品についてや調達方法を解説しました。
什器について、概要から選び方までを紹介しました。店舗の内装にはもちろん床や壁紙のようなものも大切ですが、什器も同じくらい大切です。商品の見え方まで左右してしまう、ある意味「売上に直結している」と言っても過言ではありません。
紹介しました、以下4つの方法を使いながら、コストを抑えて、かつ商品が売れる店舗づくりをしていきましょう。
- 新品
- 中古品
- レンタル
- リース