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飲食店のカウンターの種類や使用する素材について解説


近年は、女性でも1人で飲食店に来店する事が増えていますが、一人客やカップルの利用でもカウンター席は人気です。飲食店経営者としても、カウンターは席数を多く確保でき、回転率をUPすることができます。

今回は、飲食店に重要なカウンターの種類や使用する素材について解説しますので、これから飲食店を開業する人は参考にしてみて下さい。

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カウンターの種類

主なカウンターの種類についてご紹介します。カウンター席と一口に言っても、実は種類が様々です。カウンターの形によって演出できる雰囲気が変わりますので出店するお店はどんな雰囲気にしたいかを決めてから、カウンター席の形を考えてみましょう。

カウンターの種類(形)

I字型カウンター

カウンター席の主流とも言えるのがこちらのI字型。比較的、費用やスペースとの兼ね合いも取りやすいのが特徴です。スタッフとお客様が向き合う形になるため、コミュニケーションが取りやすく、距離感としても、カジュアルな雰囲気のお店にお勧めです。

L字型カウンター

前からだけでなく、サイドからもキッチンが見られる為、お寿司屋さんなどの調理事態をパフォーマンスとして楽しんでもらいたい業態の店にお勧めです。ゆったりとした雰囲気の演出に長けているので落ち着いた印象のお店にしたい場合はL字型カウンターが良いでしょう。

コの字型カウンター

コの字型の良いところは、カウンター内のスタッフが店内全体を見渡せることです。全体を見渡せるとお客様の様子を見ながらサービスを提供することもでき、タイミングの良いサービスは、居心地の良さにも直結します。また コの字型カウンターは比較的、賑やかな雰囲気を演出するのに向いています。

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カウンターの種類(高さ)

形以外に高さにも種類があります。

ローカウンター

高さ70センチほどの多くの店舗で使用されている一般的な高さです。座った状態でも床に足がしっかりとつくので長時間でも座っていられます。また、家庭のダイニングテーブルとほぼ同じ高さの為、居心地が良いのでしょう。
 

<メリット>
  • 地面に足がつくため、お客様が長時間ゆったり座ることができる
  • 1人当たりの滞在時間が伸び、客単価を上げやすい
  • カフェや喫茶店のように親しみやすい雰囲気が強くなる

 

<デメリット>
  • 調理スタッフの視線が高くなり、お客様を見下ろしてしまう
  • 対面で料理や飲み物を提供する場合、カウンターに置きづらい
  • 床の底上げが必要な場合、店内に圧迫感を感じやすい

ハイカウンター

高さ1050センチほどの文字通り少し高いカウンターで、バーなどによく使用されます。床がフラットな場合、お客様が座った状態でも、カウンター内のスタッフと目線が近くなり、コミュニケーションを取りやすいのが特徴です。しかし、ハイカウンターは椅子も高く、座った時に床に足がつかない為、長時間座るのにはあまり適していません。
 

<メリット>
  • 調理スタッフとお客様の目線の高さを合わせやすい
  • 奥行きの調整がしやすく、開口部が狭い店舗でもレイアウトが容易
  • 短時間滞在の傾向が強く、回転率を上げやすい
  • 調理している手元やキッチン側を見せずに済む

 

<デメリット>
  • 地面に足がつかないため長時間座るのに適さない
  • お客様がリラックスしにくい
  • 料理風景を見せづらい

ミドルカウンター

高さ95センチほどのハイカウンターとローカウンターの中間くらいの高さです。ちょうどキッチンの流し台程の高さで、座った際にぎりぎり足のつま先が床に付くか付かないかくらいの高さです。ミドルカウンターは比較的使用されることが少なく、合わせる椅子選びも何かと苦労するかもしれません。
 

<メリット>
  • 座った時ギリギリ足のつま先が付く高さなので、ハイカウンターよりもゆったり座ることができる

 

<デメリット>
  • 対応している椅子の種類が少ない

カウンターに使用する素材

ここからは、カウンターに使用する素材をご紹介します。

飲食店のカウンターは「木材」「左官(セメント)」「メラミン(樹脂)」を使用することが一般的です。異なる素材の特徴やメリット、適した雰囲気を知り、理想の飲食店像に合うカウンター素材を選びましょう。

木製カウンター

木材には、加工方法の異なる以下のような素材があります。

  • 合板:ベニヤなどの薄い複数の木版を貼り合わせた木材
  • 集成材:屑状の木材を固めて板状に再構成した木材
  • 突板:木目のきれいな木材をスライスし、他の木版に貼り合わせた木材
  • 無垢材:丸太から切り出したほぼ無加工の木材

木製カウンターの価格は「合板<集成材<突板<無垢材」となり、合板がもっとも安価です。また、他素材のカウンターに比べると木製カウンター自体も安価な傾向があり、費用を抑えたい店舗に適しています。木製カウンターを使用するとフレンドリーで温かみのある店内を演出しやすくなる一方で、構造や材質状の節があったり、ラフな印象を与えたりするなどの特徴もあります。

左官(セメント)カウンター

左官カウンターとは、セメントやモルタルのように無機質な質感を持つカウンターをいいます。様々な左官材料が流通していることから好みの色や質感を選びやすく、曲げやたわみに強く、柔軟性を兼ね備えている特徴があります。他素材のカウンターに比べると価格が高価で、下地の影響や衝撃などにより「クラック(ひび割れ)」が起きる可能性があることも視野に入れておきましょう。近代的なデザインや、モダンテイストとの相性が良い素材です。

メラミン(樹脂)カウンター

メラミンとは、合板の表面を人工的な樹脂でコーティングした新建材をいい、メラミンを使用したカウンターをメラミンカウンターといいます。無垢材の木製カウンターや左官カウンターに比べて費用を抑えやすく、メンテナンスしやすい点が特徴です。単色、木目、石目、柄入りとバリエーションにも富んでいるので店舗デザインに合わせやすいでしょう。

ただし、表面の質感はプリントによるもののため、自然素材に比べると見劣りしてしまうことも懸念しなければいけません。清潔なイメージやカジュアルライクな雰囲気に向いています。

まとめ


飲食店のカウンターは見た目のデザインだけでなく、お客様の居心地やスタッフの作業効率にも影響があります。

これから飲食店を開業する人は、カウンター作りは、店舗デザインの経験が豊富なデザイナーに相談するのがもっとも正しい方法です。客足にも大きく影響するので、おろそかにしないで最善のカタチを採用しましょう。

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株式会社ベクターホールディングス
メール:kigyou@vector.co.jp

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