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飲食店が保健所に通報されるケースや通報されてしまったときの対処法について解説


飲食店の顧客が保健所へ通報をし、保健所からの調査が入ったことで営業停止に追い込まれた飲食店もあります。そのような事態にならないためにも、飲食店が保健所に通報されるケースについて事前に知っておく必要があります。

そこで今回は、飲食店が保健所に通報されるケースや通報されてしまったときの対処法について解説していきます。

そもそも飲食店における保健所の役割とは?

具体的な業務については、相当な種類と範囲になりますので、飲食及び外食業界を対象としたものに特化した内容をお伝えします。 大まかに分けると、許認可業務、行政指導、行政処分の3つになっています。
 

◆許認可業務
  • 食品の製造、流通、調理、販売、給食施設などに対する営業許可や諸届出の受理
  • 調理師及び製菓衛生師免許交付手続き

 

◆行政指導
  • 調理、製造、販売等の施設についての監視、指導
  • 屋台などのイベントの際における相談業務
  • 食品に対する苦情の受付業務
  • 学校や福祉施設などに対する衛生や栄養指導など

 

◆行政処分
  • 食中毒などの場合の原因調査
  • 一定の事由に該当する場合の免許停止、免許取り消しなどの処分
  • 一定の事由に該当する場合の営業停止、営業取り消しなどの処分

飲食店の開業に際しては、食品衛生法に基づく営業許可を取得しなくてはなりません。申請者は個人、法人のいずれも可能で、保健所への事前協議、書類の提出、現地調査を経て、許可証の交付に至ります。

また、その許可した施設などが、正しく食べ物を取り扱っているか、施設が衛生的に保たれているかなどについて、衛生課の「食品衛生監視員」が定期的にチェックしています。ちなみに食品衛生監視員とは、保健所で食品の仕事をしている人たちのことで、食品のスペシャリストになります。

その他、食品に関するいろいろな相談や苦情などを受けています。特に食中毒の場合などは、原因を調べたり、聞き取りをするために、すぐに調査を行います。

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飲食店が保健所に通報されるケースとは?

飲食店が保健所に通報されるケースで多いのは、髪の毛・虫・ホコリ等の異物混入、食中毒の疑い、店舗内が不潔である等です。

異物混入

髪の毛・ホコリ等の異物混入については、それを体内に摂取したからといって、通常は体調に影響が生じることはありません。しかしながら、食事に髪の毛やホコリが混入していたら、お客様が不愉快な思いをするのは当然でしょう。また、通常はほとんど考えられませんが、金具等、身体に入れることで害を及ぼすものが混入しているケースがごく稀にあります。

飲食店側でこのような異物混入をするケースは想定できませんが、原材料の仕入れ等の過程で何らかの異常事態が発生する可能性はあります。仕入れルート含め、安全性には十分配慮するようにしましょう。

食中毒の疑い

食中毒については、お客様の身体に影響が生じるため、重く受け止めなければなりません。特に、夏場は要注意です。ウィルス等が蔓延する季節は、少しの衛生管理の不手際でおおごとになる可能性もあります。

店舗内が不潔である

飲食店は食事をする場所ですので、店内が不潔であることを不快に感じる人は多いです。当たり前のことではありますが、清掃をきちんと行うことや清潔感のある店舗づくりを心がけましょう。

保健所に通報されてしまったときの対処法

保健所への通報がなされた場合、通常、飲食店への立ち入り調査が行われます。保健所職員による立ち入り調査では、お客様が飲食店を利用した日時、その時にお客様が食べたメニュー、通報したお客様以外に体調不良をうったえるお客様やクレームがなかったか、従業員の中に体調不良の者がいるか、問題となっているメニューの調理方法等、様々なことを調査されます。この際、事実を隠したりすると、後からさらに詳しい調査が必要となることもあります。通報により保健所の調査が入った場合は、保健所に協力しながら保健所の指示に従いましょう。書類の提出を求められることもありますので、その場合は速やかに提出しましょう。

通報後の調査により、営業停止処分となる飲食店もありますが、保健所による調査が入ったら、すぐに営業停止となるわけではありません。処分は、口頭指導や営業指導にとどまることが多いですので、過剰に心配する必要はありません。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店が保健所に通報されるケースや通報されてしまったときの対処法について解説しました。

保健所に通報されてしまうことは、飲食店として不安になる部分もあるかと思いますが、過剰に心配する必要はありません。普段から衛生管理をしっかりと行い、万が一通報されてしまった場合は、保健所の指示に従いましょう。

重要なのは、衛生管理や従業員の教育を事前にしておくことです。開業時もしくは普段から準備をしておかないと、実際にサービスがよくなるまでは時間がかかってしまいますので徹底しましょう。

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