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飲食店を「専門店」にするメリット・デメリットについて解説


昨今、一つの料理や食材に特化した個性的な専門店が次々に登場しています。専門店でよく耳にするのは「パンケーキ」や「タピオカミルクティー」などが挙げられるでしょうか。では、そもそも飲食店を専門店化するメリットとは何なのでしょうか?

そこで今回は、飲食店を「専門店」にするメリット・デメリットについて解説していきます。

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そもそも専門店とは?

現状、日本の飲食店は様々な業態のお店が乱立し、お客様の利用目的に合わせて専門性を持つ必要が出てきました。その「専門性」を追及した飲食店の形態こそが「専門店」ということになります。「パンケーキ専門店」「タピオカ専門店」「チュロス専門店」「サンドイッチ専門店」「カレーライス専門店」などが例に挙げられます。つまりは、大きく見ると「ケーキ屋」や「パン屋」も専門店の1つということになります。

飲食店の専門家が進んできた背景は、やはり飲食店の店舗数増加による競争激化が一番の理由と言えるでしょう。店舗数が増えることにより、お客様はお店をシチュエーション毎、メニュー毎に使い分けるようになりました。いつでも、どんな時でも使ってもらえるオールマイティなお店はほとんど存在しません。飲食店は、お客様の利用目的に合わせて専門性を持つ必要が出てきたのです。

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飲食店が専門店化するメリット

まずは、飲食店が専門店化するメリットからご紹介していきます。

食品ロスが削減できる

コロナ禍で日々お客様の来店数に偏りがあることなどから、食品ロスが大量に出てしまっている店舗も少なくありません。その点、飲食店を専門店化することで主力メニューを絞り込み、発注する食材の種類を減らす事ができるようになります。これにより、食材ロスの削減につなげられるでしょう。

例えば、オムライス、カレー、パスタなどを主力メニューとしているお店では、カレーやパスタの注文が少ない日々が続くと、それらの材料はおのずと余ってしまいます。これを考えれば、「オムライス専門店」でオムライスのみで営業をしているお店の方が使う食材も少なくロスも削減できるのは当然のことです。

他店との差別化が図れる

競争が激しい飲食業界において、数ある飲食店の中から自店を選んでもらうためには、他店との差別化が欠かせません。一つのテーマに特化した専門店として、自店の売りやコンセプトを明確に定めることで、他店にはない付加価値を生み出すことができます。また、目新しく競合の少ない専門店であればあるほど話題性もアップ。メディアに取り上げられやすくなったりSNSで拡散されたりと、集客効果も期待できます。

業務効率化につながる

また、主力メニューを1本に絞ることで、オーダーミスが減ったり、仕入れや仕込みの時間が削減できるなど、業務効率化に繋がります。従業員にお料理を覚えてもらうときにも、主力メニューが1本であれば教育もしやすいです。

メニューのクオリティ向上

オムライス、カレー、パスタを毎日20食ずつ作るのと、オムライスだけを毎日60食作るのでは、総調理回数はおなじでも質の高さが担保できるのは「量を作った方」であるのは明らかです。「専門店」ということで、1つのメニューに特化すると、お客様からの目も「〇〇のプロフェッショナル」という目に変わってしまいます。その点、1つのメニューに特化しクオリティをあげ、お客様の期待値に沿うことは、「満足度の向上」や、売り上げアップに繋がるといえるでしょう。

口コミが増える

専門店は、お客様から見て「どんなお店なのかわかりやすいこと」が大切です。売りがわかりにくいお店が口コミされることはまずありません。わかりやすい何か、伝えたくなる何かがあるから注目されるのです。口コミがされやすい店であれば、SNS上の拡散にも期待がもてるでしょう。

メディアへの露出が増える

「珍しい飲食店がオープンした」「〇〇の専門店がオープンした」という情報は、単なるカフェがオープンしたというよりも、メディアへの露出が増える傾向にあります。メディアへの露出が増えると、メディアを見たお客様が来店する可能性が高くなりますし、おのずと口コミも増えます。口コミが増えれば増えるほど、お店の信頼性は上がっていきますので、相乗効果を生むことができるでしょう。ただし、よい口コミを多く集めるためにも、「専門店」として品質の担保は欠かせません。

飲食店が専門店化するデメリット

上記で飲食店が専門店化するメリットをご紹介しましたが、逆にデメリットがあるのか気になるところです。

コア層の集客しかできない可能性も

1つは、専門的になりすぎることでコア層の集客しかできない可能性があるという点です。例えば、家族連れの方や大人数で外食に行こうとしている方は、色々なメニューがある「ファミリーレストラン」や「居酒屋」、もしくはフードコートなどを選ぶでしょう。その点、1つのメニューに特化しすぎることでグループでの集客は見込めないかもしれないというデメリットがあります。ただし、コアなお客様の集客ができることで、リピート率が上がるというメリットはあるかもしれません。

流行に左右されやすい

一つの料理や食材に特化する専門店の場合、流行に左右されやすいというデメリットもあります。例えばタピオカドリンクのように、流行に乗った場合は爆発的な人気が出るものの、流行が落ち着くと一気に注目度が下がり客足が遠のいてしまう可能性も。専門店化を考える際は、大衆性と話題性のバランスを考えてテーマを検討することも重要です。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店を「専門店」にするメリット・デメリットについて解説しました。

世の中の数ある飲食店の中から自店を選んでもらい、長く生き残っていくためには、他店との差別化が欠かせません。一つのテーマに特化した専門店は、お客様に店のコンセプトや特徴を理解してもらいやすい上、業務効率化につながるなどメリットが多くあります。大衆性と話題性のバランスを考慮したテーマ設定で、お客様の心を掴む個性的な飲食店を目指してはいかがでしょうか。

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