【飲食店開業】事前の予想よりも出費が想定されるものとは?
飲食店を開業する際、ただでさえお金の出費が多いのに、予想以上に出費がかさむと、今後のお店の資金繰りが大変なことになります。
今回は、飲食店開業をする際にイレギュラー出費が想定されるものをお知らせします。
イレギュラー出費①:居抜き工事に係る費用
特に多いのが居抜き工事に係る費用の見誤りです。例えば、新たに内装工事するときにダクトが屋上まで付けないとダメだったケースや、カウンターを付けるのに、備え付けの冷蔵庫をそのままにしておくと工事できなかったケースがあります。
あと、ガス管も実際に工事してみないとわからないことが多いです。冷蔵庫の話でいうと、工事の間の移管費用や保管費用などが余計にかかってしまうケースもあります。電気工事については、そもそも基礎工事からやり直しになってしまうと余計な費用が多くかかってしまいます。
解決策としては、出来れば物件を契約する前に、知り合いや懇意にしている内装業者(飲食開業を多く手掛けている業者)と一緒に内見するのがベストですが、いない場合は、飲食店開業の経験がある人などと一緒に調べてから物件の契約をするようにすると良いでしょう。
イレギュラー出費②:人材や備品など
当初一緒にやろうとしていた人がドタキャンするケースがあった場合、代わりの人を雇うまでの間、家賃を払い続けなないといけなくなる上に、オープンできません。その他、最初はどのくらい来客が来るのか分からない、不慣れなどで多く従業員を採用してしまうと、多く費用がかかってしまうケースがあります。
そして、お皿などの食器や備品など、最初に想定していたものではなく、「もっと在庫を抱えておく必要がある」「もう少し高級感を出したい」といった、途中の変更も借入金を圧迫する原因の1つになります。
イレギュラー出費にどう対応すべきか?
上記でお知らせした通り、予め、専門家などと特に多く費用がかかるところ(物件、内外装など)を一緒に算段する事や、事業計画を立てる際に予想よりも出費を多く計算しておくなどありますが、基本的に、飲食店開業に備える手段は、十分に運転資金を持つしかありません。
そもそも自己資金のみで飲食店を開業する人は少なく、基本的に日本政策金融公庫などの無担保無保証で金利が安価な金融機関に融資を受けるケースが多いですが、借入する際の創業計画書で多めに借入しておくことが重要になってきます。
当然、多めに融資を受ける事は返済しなければいけないという事でマイナスにとらわれがちですが、そもそも開業当初で資金がなく潰れてしまう方がリスクや精神的に余裕もなくなりますし、金利も1~2%ですので、出た利益から返済していけばいいので、多く借入することは事業をする上で決してマイナスではありません。
まとめ
飲食店は、統計を見ていると、開業半年以上で軌道に乗ると言われています。開業するまでにできれば毎月かかる費用(運転資金)の3ヵ月分程度の資金が手元にあるように算段して計画すると良いでしょう。