飲食店におススメの採用方法「リファラル採用」とは?
飲食業界に限らずですが、近年注目されているのが「リファラル採用」という採用方法です。
そこで今回は、リファラル採用についてやメリット・デメリットなどを解説していきます。
リファラル採用とは?
「人脈を使った採用方法」
「リファラル(referral)」とは英語で言い換えると、「紹介・推薦」という意味になりますが、リファラル採用は人材募集の際、会社の役員・社員・パート/アルバイトなどを通して知人・友人の紹介・推薦を受け、採用選考を行う手法の事です。
求人媒体や、人材派遣会社による人材紹介募集だと多額の費用が発生しますが、社員などの人脈を活用して人選するリファラル採用は、大幅にコストが抑えられ、質の高い人材を確保できるという採用方法として近年注目されています。
リファラル採用のメリット
ミスマッチが少ない
店舗についてよく知る従業員が、風土・業務内容等にマッチしそうな、友人・知人を吟味することができるため、ミスマッチが少ないです。
定着率の向上
前述のように、応募者側は入社前に店舗について深く知ることができ、お店側も人材をより的確に選ぶことができるため、、離職率が低く抑えられます。
採用コストを削減できる
求人情報誌や求人サイト、転職エージェンシーなどを利用して求人を行う場合、掲載料や手数料などに一定のコストがかかりますが、リファラル採用では、掲載料や手数料などが発生しないため、コストを大幅に抑えることが可能です。さらに、採用までにかかる時間や、面接の回数も削減でき、人的なコストを減らすこともできます。
ニッチな人材の採用
求める分野に社員の知人がいる場合、求人市場にも出てなく、普通だと採用が難しい人材を確保することが可能です。
リファラル採用のデメリット
社員と知人(応募者)間の人間関係への影響
リファラル採用は人と人との繋がりを活用した採用方法である為、採用後の人間関係にも注意しておく必要があります。知人を採用し、上司部下の関係になったりする場合、今までの関係が壊れてしまう可能性があります。
人材が偏る可能性がある
従業員の個人的つながりで採用活動が行われるため、性格や特性、能力が似通った人材が集まりやすい傾向を持つのです。その延長線上に派閥のような集まりができるようでは、リファラル採用を行う意味が半減してしまいます。
公私混同した採用に見られやすい
リファラル採用された人と、その人を紹介した従業員が職務上のコミュニケーションを取った際、知り合い同士で私的な会話をしているのではないかと公私混同の目で見られる可能性があります。
リファラル採用の運用方法について
ここからは、リファラル採用の運用方法について説明していきます。まずは、社内で何のための採用するかを話し合う必要があります。そして大まかな流れは以下になります。
社内で採用目的および、採用ポジションを決める
そもそもの採用の目的(店舗拡大・欠員補充・接客強化など)について話し、そこに見合ったポジションを検討する。
ポジションに合う採用ターゲットを決める
スキル面(Must・Want)タイプ面(人柄など)を決め、どういった思考で働いていて、何を叶えたくて自社に来てくれるか考える。
採用ターゲットが刺さる採用手法を決める
リファラル採用にこだわる事なく、求人誌・求人サイト・人材紹介などターゲットが使いそうなサービスをイメージし、話し合う。
リファラル採用の場合、社内への周知方法と賃金報酬を決める
採用ターゲットを全従業員に見える化できるよう工夫する。できるだけ社員の負担にならないよう仕組み化する必要がある。さらに、採用後の報酬額及び細かい条件を決める必要がある。
※採用後○ヶ月定着した場合、支払いなど
周知後は、通常の紹介→面接→採用の流れ
よりスピード感を保つため、書類選考せずに面接に進めた方が効果大になります。
まとめ
リファラル採用を行うためには、従業員の協力が必要不可欠です。日頃から従業員への周知を行うだけでなく、ミスマッチを減らすためにも、どのような人材やスキルを求めているかを理解してもらう必要があります。
また、リファラル採用による紹介者への報酬や、どのような流れで採用を行うのかなど、具体的な社内制度を整える必要もあります。ほかにも、紹介した求職者が不採用だった際は、紹介者が気まずくならないようなフォローを行うことも大切になってきます。
リファラル採用は、紹介者と採用者の人間関係によって質の高いマッチングを実現し、そこから魅力的な店作りへと発展させていくことが期待できます。飲食店こそ従業員の力を有効に使い、雰囲気の良い店作りに活かしていきましょう。