新たな顧客を取り込もう!キッズメニューやメニュー表つくりのポイントについて解説
大人のメニューとは別に子ども用のメニュー表があるとファミリーでご来店されたお客様に喜ばれます。集客に悩む飲食店は、ターゲットを広げるための1つの手段として作成してみてはいかがでしょうか。
今回は、キッズメニューやメニュー表つくりのポイントについて解説していきます。
キッズメニューを提供するメリットとは?
小さな子どもがいる家庭では、外での食事は外出時の大きな懸念事項。キッズメニューのある店舗が外出先にない場合は、外食がままならず、食事を持って外出することもあるかと思います。キッズメニューがあれば食事の持参は不要になり、気軽に外食を利用することができます。また、大人の食事をとりわける方法もありますが、子どもの好みに合わせて大人のメニューを選ぶと選択肢が狭まりがち。各々好きな食事を楽しむためにも、キッズメニューの需要は高いのです。
また子ども連れに寛容な店という印象を与えます。子どもがいる家庭にとって、子連れに寛容であるか、子どもが食べられるメニューはあるのかという点はお店を選ぶ基準となっており、事前にリサーチする家庭もあるほどです。キッズメニューがあれば一目で子どもも歓迎してくれることがわかります。
そして来店・購買機会が増えます。ファミリー層が外食したい、テイクアウトしたいと考えたとき、自ずとキッズメニューがある店舗が候補に挙がります。また、好きなメニューが食べられる、おもちゃがもらえる、楽しいイベントがある外食は、子どもにとってちょっとしたテーマパークのようなワクワク感も。外食での楽しい体験は、毎日の食卓の救世主としても、日々の小さなご褒美としても、利用する機会を増やすきっかけになります。
キッズメニューづくりのポイントについて
キッズメニューを提供したいと考えた場合、どのようなポイントを押さえてメニューづくりをしていけばよいのでしょうか?
リーズナブルな価格
大手チェーン店では、キッズメニューの多くはワンコイン以下で提供されています。可能であれば、同じような価格帯で提供することが望ましいでしょう。ブッフェや食べ放題を提供している店では、小さな子供の料金を半額・無償にすると、大変喜ばれます。
彩りがよく、優しい味付け
子どもが「おいしそう!」と感じる見栄えにするには彩りが大事。コーンやにんじん、ブロッコリー、フルーツなどを添えると食事がカラフルになり、子どもの食欲や興味をそそるきっかけに。野菜や果物が入っていると、外食への罪悪感が薄れ、保護者にも喜ばれます。
また、大人と同じ味付けだと子どもは塩辛く感じることもあり、塩分をおさえた優しい味付けが好ましいでしょう。
おまけやデザートを付ける
提供時間や、大人の食事が終わるのを待つ時間は子どもにとっては長いもの。そんなとき、ちょっとしたおもちゃなどのプレゼントがあると、小さな子どもは夢中になって遊んでくれます。おもちゃのプレゼントの用意が難しい場合は、おもちゃや絵本の貸し出しがあると嬉しい配慮になるでしょう。
また、小さなデザートやジュースをセットにすると、子どもが喜ぶだけでなく食事に集中してくれる側面もあります。
アレルギー品目の除去・明記
子どもに提供する食事で最も重要なのは、アレルギー品目が入っているかどうか。食物アレルギーを持つ子どもにとって、アレルギー品目の有無は命に関わる場合があります。また、食物アレルギーがなくとも、3歳くらいまでの子どもはアレルギー品目を徐々に試している段階であることが多く、知らずに摂取してしまった場合、突然症状が現れてしまうことも。
大手ファミレスチェーンでは、低アレルゲンメニューと称して、卵、乳、小麦、落花生、エビ、カニ、そばの7大アレルゲン(特定原材料)を除去したメニューを提供している店舗が多くあります。低アレルゲンメニューの提供が難しくても、7大アレルゲンが入っているか、どのような材料を使っているかをメニューに明記しておくと安心です。
子ども用メニュー表を作る際のポイントとは?
子どもには視覚で訴えるのが効果的です。メニューの料理写真を見て「おいしそう、食べたい」という気持ちにさせることが重要であるため、料理の内容が一目で分かるような盛り付け写真は欠かせません。料理は湯気やツヤ感のある「できたて料理」を撮影します。
また、保護者目線で考えることも大切です。子ども用のメニューに関する情報が多ければ多いほど安心ですし、店員に聞く手間も省けます。おまけのおもちゃの有無といったセット内容はもちろん、食材の産地、アレルゲンなどの情報や、離乳食メニューがある場合は、その種類と詳細を記載しましょう。
デザインのアイディア子ども用メニュー表のデザインを考える際は、まずテーマを決めましょう。先にテーマを決めることで、背景やパーツ選びにあまり時間を掛けず作業することができます。例えば、ファミリーレストランなどの場合は「遊園地」「パーティー」「動物」など、にぎやかなテーマでイラストパーツを集めてはいかがでしょうか。鮮やかな色を取り入れて、カラフルにまとめましょう。ナチュラルテイストなカフェなどのおしゃれな店の場合は、「童話」「森」などの落ち着いた雰囲気を出しやすいテーマでイラストパーツを集め、ポップになりすぎないよう色味を抑えたシンプルな配色を心掛けましょう。料理写真を大きく掲載し、キャラクターなどのイラストを入れないという選択肢もあります。
そして一般的に、子どもは丸いものを好む傾向にあるといわれています。そのため、フォントは丸ゴシック体などの丸みを帯びたものや手書き風のものを使用しましょう。また、子どもが読みやすいようにできるだけひらがな表記を多くし、漢字には読み仮名をつけることをおすすめします。文字が詰まって見えないよう、行間や字間に余裕を持たせることも大切です。
最後に子ども用のメニュー表を作るにあたり、子どもに好まれやすい色を把配色のアイディア握しておくことは重要です。一般的に、男の子はエネルギッシュな原色に近い「青、赤、黒、緑」、女の子は淡いパステル調の「ピンク、水色、青、白、紫」を好む傾向にあります。これらの色と店の雰囲気を考慮して配色を考えましょう。例えば明るいポップなレストランであれば、彩度の高いエネルギッシュな色でアピールしてはいかがでしょうか。離乳食などの赤ちゃん用メニューがある場合は、淡く可愛らしい印象を与えるペールカラーがおすすめです。
耐久性や安全に配慮したメニュー表を作りましょう
メニュー表には、ラミネートフィルム加工(パウチ加工)を施すのがおすすめです。加工を施すことで耐久性が上がることはもちろん、用紙に汚れが染み込まなくなります。ラミネートフィルム加工した場合、子どもを傷つけないように角を丸くカットしておくと良いでしょう。
まとめ
ファミリー層を取り込むことは、大人が利用する夜の時間帯だけでなく、昼の時間帯の売上にも繋がります。まずはキッズメニューの提供から取り組んで、ファミリー層へ向けた来店施策を試してみてはいかがでしょうか。