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【飲食店開業】内装工事の見積もりに記載される工事内訳とは?


店舗の内装を施工会社に依頼する際には、内装工事用の見積もりを出してもらうのが一般的です。しかし、見積もりの見方がわからなかったり、費用ばかり気にかけてしまったりしていると、後々トラブルに繋がることにもなりかねません。

今回は、内装工事の見積もりに記載される工事内訳についてや、依頼する際の注意点などをお知らせします。

見積もりは基本的に数社に依頼しましょう

内装工事を行う場合、通常は複数の内装会社に見積もりを依頼しましょう。1社だけでは比較検討ができませんが、数社あれば相場がわかったり、より良い条件を知ることができたりします。

また、見積もりを出す際に通常面談をしますが、その時の対応によって自分たちとの相性が分かります。工事期間だけでなく、アフターケアやリフォームが生じたときにも対応してもらう可能性があるので必要なポイントです。そして、価格交渉がしやすいことが最大のメリットになります。

内装工事の見積もりを依頼する際の注意点

業者から見積もりをしてもらう際には、予算の概要を伝え、要望の中でも優先順位をつけることが必要です。また、実際に見積もりを出してもらったら、工期や設備の個数、材質などの明細が書かれているかを確認しましょう。見積もり作成にはある程度の時間がかかります。前もってどのぐらいの期間で作成してもらえるかも、確認しておきましょう。

そして店舗の内装工事、外装工事の見積もりを業者に依頼すると、ほとんどの場合は無料で行ってくれますが、業者によっては見積費用を要求してくることもありますので、最初に無料であることを確認してください。また、有料で見積もりを承る業者もいますが、有料だからといって、その業者が悪徳業者というわけではありません。有料になるのは、図案(デザイン)を書いてもらったり、本格的にプランニングしてもらったときなどです。店舗など建物の図面は、資格を持った建築士が作成します。図面を書く作業は簡単にできるものではないため、建築士の作業費がかかる分、見積もりが有料になります。

最後に見積費用を支払う前に、相見積もりしている他の施工業者に図面を見せる行為は、著作権侵害にあたります。そもそも他社の図面を見せるという行為自体、施工会社からあまり良い印象を持たれないのでやめましょう。

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内装工事の見積もりに記載される主な工事内訳

飲食店の内装工事を始める際、必要な工事内容に合わせて、施工会社が見積もり書を作成してくれます。見積もりの項目や費用は工事内容によって異なりますが、主要な項目には、以下が挙げられます。

設計費

内装を総合的に設計・デザインする費用です。

仮設工事費

仮設工事とは、工事をしない部分を傷つけないように、マスキングテープなどで覆う養生のことです。仮設工事費には、養生以外に仮設電気や仮設水道、仮設トイレを設置した費用も含まれます。

解体工事費

解体工事費は、主に居ぬき物件で開業するときに必要になる工事費用です。既に内装や設備が解体されていて、何もない状態のスケルトン物件であれば、大掛かりな解体の行うことはまずないでしょう。

内装工事費

天井・壁・床などを仕上げる工事費用です。通常、費用は坪単価で出します。また、天井や壁に軽鉄(LGS)という材質を利用する場合、「LGS・ボード工事費」と項目を別に立てることがあります。

木工造作工事

床や壁、窓枠など木材を利用した場合にかかる費用です。木製家具を製作し取り付ける「大工費」も含まれることがあります。

電気工事費

コンセント・配電・照明など電気設備に関わる工事の費用です。

水道管工事費

給排水管など水回りに関する工事の費用です。新設の場合、給水管引込み工事や屋内配管工事が必要となります。

ガス工事費

ガスの引き込みやガス設備に関する工事費用です。

空調設備費

エアコン設置のための工事費用です。

衛生設備費

トイレや洗面台、備品などを設置する費用です。

建具工事費

ドアやシャッター、窓などの建具を設置する費用です。

家具工事費

既に出来ている家具や什器を取り付けるための費用です。

諸経費(管理費)

現場監督・職人の給与、ガソリン代など工事現場で必要な「現場経費」と事務所などで必要な「一般管理費」が含まれます。

内装工事費を抑えるには厨房設備費用がポイント!

飲食店の内装工事費は、華美な装飾が無い一般的な仕様で工事をした場合、坪単価30~50万円程度が相場となりますが、その費用の多くが厨房工事にかかるという点があります。内装工事費全体の20~40%厨房工事となる事が多いです。厨房付きの居抜き物件を探すことができればこの費用は不要となります。但し、その様な物件は、その立地での売上に問題があったから撤退した可能性もありますので、立地条件が不利であることが多いので注意が必要です。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、内装工事の見積もりに記載される工事内訳についてや、依頼する際の注意点などをお知らせしました。

見積もりを作ってもらうには、まずどんなふうに店を作りたいのかをはっきりさせることが大切です。さらにおおよその予算や、開店から逆算をした工期なども必要になります。見積もりを出してもらう際には対面し、出来る限り現地を調査してもらいましょう。

尚、施工会社は飲食内装経験や実績が多い業者を選ぶのが望ましいです。飲食店ならではの水道や排水・電気・ガス設備、作業導線を考えたレイアウト、防火性・耐水性のある材質などを考慮する必要があります。

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