パン屋開業でおススメのフランチャイズブランドをご紹介
男女年齢問わず好まれるパンには需要と人気があります。パン屋独立開業を目指したいけれどパン作りは難しいし無理だと諦めている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方には、フランチャイズで開業するという方法がおすすめです。
そこで今回は、パン屋開業でおススメのフランチャイズブランドをご紹介します。
「フランチャイズ」は経営初心者におススメ
経営の経験がなく、自分の力だけで開業することに不安があるという方には、「フランチャイズ」をオススメします。フランチャイズとは、企業に加盟することでチェーン店を開くことのできるシステムです。ロイヤリティの支払いなどを代価として、開業・経営するためのさまざまなサポートを受けることができます。
フランチャイズ展開している企業は、アドバイザーの派遣や販売促進活動(宣伝)の支援など、会社ごとにさまざまな制度を導入しています。中には、開店前に経営ノウハウなどを学べる研修を行っているところもあるのです。飲食関係のチェーン店の場合は商品の材料が本部から輸送されることが多いので、材料管理の手間が省けるのもよいところですね。
フランチャイズでは、開業時にもさまざまなサポートを受けることができます。物件の紹介や店舗設備への投資補助など、資金面でも恩恵を得られることもあるのです。せっかく調達したパン屋の開業資金です。無駄にしないためにも、倒産リスクを低くできるフランチャイズを検討してみてはいかがでしょうか。
パン屋開業でおススメのフランチャイズブランド
全国にはフランチャイズのパン屋がたくさんあります。おいしい焼きたてのパンを全国で提供するために、さまざまな工夫がなされています。
ここでは、フランチャイズチェーン展開するパン屋ブランドの中で代表的なものをご紹介します。
①マーメイドベーカリーパートナーズ
マーメイドベーカリーパートナーズは、「リトルマーメイド」「デニッシュバー」「カフェデンマルク」「マーメイドカフェ」の店舗を展開しています。
日本全国に388店舗を展開するパン屋のフランチャイズで、どれもデンマークの焼き立てパン屋さんをコンセプトにしているお店です。店舗は日本だけにとどまらず、香港や中国、タイなどのアジアにも展開しています。
日本で初めて冷凍パン生地を使い、店頭で焼きたてパンを提供する「ベイクオフシステム」を始めた会社としても知られています。生地から作る必要がないので、未経験者でもパンを焼くことができます。冷凍パン生地の企画開発から製造・配送・店舗開発・経営指導にいたる、本部のノウハウを活用できます。その他にも、外部機関に委託して店舗評価を問う「ミステリーショッパー」や「朝食キャンペーン」などの販売促進活動、店舗運営のレベルアップを促す「販売員コンテスト」など、独自の手法を用いてさまざまな確度から運営をサポートします。
②ブリオッシュドーレ
フランス初のベーカリーカフェ。世界各国に1260店のレストランを運営するルデュッフグループのパン屋ブランドです。日本国内ではプロントコーポレーションが展開を担当しています。
フランス産の小麦や発酵バターを使用して、クロワッサンやバゲットなど約60種類のパンを店内で焼き上げています。本場フランスの味をリーズナブルな価格で楽しめるのが特長で、ベーカリーの来店客は60%が女性です。フランチャイズ開業の加盟金は、300万円。その他にも、設計監理費や研修費、月の売上高によって変動する取引保証金が必要となります。
③ロンドン
株式会社オイシスは、関西限定のパン屋さんである「マザーバスケット」や「アローム」、「ロンドン」、「インストアブランド」を展開しています。どの店舗もおいしい焼き立てパンを提供していて、マザーバスケットに関しては、焼き菓子なども取りそろえているのが特徴です。マーメイドベーカリーパートナーズと同様で、工場から冷凍生地が店舗に送られてくるシステムのため、初心者でもカンタンにおいしいパンを焼くことができます。
④スワンベーカリー
「クロネコヤマトの宅急便」が展開するパン屋フランチャイズです。国内29店舗を展開しています。スワンベーカリーは「障がいのある人もない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現」という理念のもと、ヤマト福祉財団とヤマトホールディングス株式会社が共に設立した株式会社です。
マーメイドベーカリーを運営するタカキベーカリーの協力をうけ、障がいのある人でも簡単に作れるように冷凍パンの生地を独自に開発。現在29店舗の雇用者のうち、7割以上は知的障がい者です。パンの販売を通して、障がい者と地域を結ぶ役割を担っています。事業内容は店舗・宅配・出張販売のほか、保育園などへの特別販売も行います。
フランチャイズを選ぶ時のポイントとは?
フランチャイズを選ぶ時、特に重要になるのがどれほど収益があげられるかということでしょう。収益のポテンシャルの高いフランチャイズを選べば、オーナーとして高収入を得ることも可能です。
フランチャイズ店の情報紹介などで、年収◯○○万円以上可能などと書かれていることがありますが、これだけを鵜呑みにするのは危険です。加盟店の取り分はどのくらいか、必要になる費用やロイヤリティの割合など、様々な要素を細かく分析しましょう。また、本部側の意見だけでなく、加盟店側の意見も参考にするとフランチャイズ選びで失敗しにくくなります。
パン屋開店のための許可や資格
パン屋開店のための許可や資格は、以下となります。
食品衛生責任者
食品を取り扱うにあたって、各々の店舗に1人配置が必須の資格です。取得にはまず、都道府県開催の講習を受講します。そして、保健所で申請をします。一般的に店舗完成の10日ほど前までに、段取りをします。
飲食店営業許可
店内で飲食もしたり、サンドイッチを製造販売したりするケースでは、保健所から飲食店営業許可の承認を得る必要もあります。そして申請には、許可申請書や資格証明書などの書類準備が必要です。また費用として、16,000~19,000円程度要します。
菓子製造業許可
あんパンやジャムパンなどの菓子パンも取り扱うケースでは、菓子製造業許可も考慮の必要があります。保健所に、菓子製造業許可の申請をします。
食料品等販売業の許可
他業者が製造したサンドイッチなどを自分のお店で販売するには、食料品等販売業の許可取得必要の可能性もあります。事前の考慮や確認が大切です。
防火関係の段取り
店内で火を用いるケースでは、防火管理者の選任や防火対象物使用開始届出書の段取りも考慮の必要があります。
フランチャイズでパン屋を開店するメリット・デメリット
フランチャイズ加盟店となることで、仕入れルートや経営ノウハウなどを提供してもらいます。しかし、毎月売上に応じたロイヤリティが発生したり、ブランドイメージを損なわないために様々な規約やルールを守る必要があります。
◇フランチャイズ開業のメリット
- 知名度のある企業の看板で店舗を持てる
- 仕入れルートや経営ノウハウが既に確立されており、開業しやすい
- フランチャイズ本部の様々なサポートが受けられる
◇フランチャイズ開業のデメリット
- 加盟料や毎月のロイヤリティが発生する
- 規約やマニュアルに応じた対応が必要(自由度が低い)
- 自分で商品開発や、営業時間、定休日などを決められない
まとめ
パン作りは「パン職人」ともいわれるほど、簡単には習得できない職人技です。そんな難しいパン作りや店舗経営をサポートしてくれるフランチャイズのパン屋は、未経験の人にとっては開業への近道になります。本部によって特徴もさまざまですから、自分にピッタリのフランチャイズを探しましょう。