飲食店が近隣とのトラブルを回避する方法とは?
近隣とのトラブルを回避する基本は普段から人間関係を良好にしておくことが基本です。 近隣との良好な関係を築くことは、飲食の経営面でも有益なのです。
今回は、飲食店が近隣とのトラブルを回避する方法について解説していきます。
開業前に大家さんから近隣対策の情報を伺う事が大事
すべての大家さんに当てはまる訳ではありませんが、飲食店にお貸しした物件の上階に住んでいらっしゃたり、近くの別宅に住まわれている大家さんは間違いなくその土地の事をよくご存じです。例えば以下のようなことなどです。
- 周辺の店舗で、〇〇の業態はすぐにダメになる
- この先にある○○はよく流行っている
- 今まであった飲食店のトラブル
- 近くの○○は美味しいので評判
- 自治体の会合では〇〇が定番のお店 など
ご入居される飲食店のオーナーがその土地の事をよく知っているとは限りません。まず大家さんからは、店舗物件の最低でも「向う三軒両隣」のことなどを伺いましょう。その上で、ご挨拶に伺うタイミング(朝方が良いとか夜の早い時間が良いとか)もあわせて伺いましょう。
飲食店によくある騒音トラブル
- 換気扇などの排気口からの排気音や運転音
- 空調の室外機の運転音
- 屋外席や店舗入口からの客の声
- 店外や入口付近のスピーカーからの音楽
騒音対策について、空調の室外機や換気扇などの騒音の発生源に対しては、以下のような対策を講じることで、近隣トラブルの未然防止につながることがあります。
- 設置場所や排気場所を近接住宅から離れた位置にする
- 遮音壁やサイレンサー(消音器)を設置する
また、店内からの客の声や、スピーカー等の音響機器からの音楽に対しても、以下のような対策を講じることで、近隣トラブルの未然防止につながることがあります。
- 防音性のある扉や窓を設置し、営業時は扉や窓を閉めて営業する
- スピーカーの向きや音量を調節する
飲食店の臭気問題について
- 臭気が近接住宅に拡散
- 換気扇などの排気口が近接住宅を向いている
臭気対策について、換気扇などの排気口から出る臭気に対しては、以下のような対策を講じることで、近隣トラブルの未然防止につながることがあります。
- 設置場所や排気場所を近接住宅から離れた位置にする
- 排気ダクトを延長し、排出場所の高さや位置を変更する
- 強い臭気に対しては、脱臭装置や油煙除去装置等を設置する
まとめ
飲食店が近隣とのトラブルを回避する方法について、近隣の人とのコミュニケーションと内装工事時点でトラブルを想定した上での工事を行うことが大切です。
近隣との良好な関係を築くことは、飲食の経営面でも有益です。普段の挨拶はもちろんですが、年末年始などの挨拶も忘れないようにしましょう。少々面倒に思えるかもしれませんが、年末年始の挨拶などをいつもしっかりと行っていればそれだけで相手は「礼儀正しい人だ」と思ってくれるものです。
そして当然のことですが、騒音や悪臭は開業前の内装工事の際に想定したうえで工事をしましょう、また開業後のゴミには最新の注意を払いましょう。持ち帰りのお客様が出したゴミが落ちていないか、スタッフだけでなくお客様が騒音を出していないかにも心を配りましょう。