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【飲食店】内装を修繕・リフォームするタイミングや注意点について解説


ご自宅と一緒で飲食店を長く続けていると天井や壁、床など、内装設備などは老朽化するものですが、修繕やリフォームを施すことで集客はもちろん、利便性を高めることにも繋がります。

今回は、飲食店の内装における修繕やリフォームのタイミングや注意点について解説していきます。

修繕のタイミングを見極めるポイントとは?

店舗の内装には天井、壁、床、各種設備など、様々なものが含まれます。修繕のタイミングを見極めるために大切なのは、定期的な保守点検です。汚れがないか、故障していないかを常日頃チェックして、気になる場所はメモなどに残しておきましょう。基本となるチェックポイントは以下になります。

  • 天井(汚れ、破れ、高さ、穴など)
  • 壁(汚れ、破れ、高さ、穴など)
  • 床(油染み、汚れ、腐食、凹みなど)
  • 設備(建てつけ、汚れなど)
  • 厨房機器、空調設備や換気扇(フィルターの汚れ、におい、音など)
  • 家具の高さ調整(椅子、テーブルの傾きなど)

修繕・リフォームなどの想定時期について


ここからは、一般的な修繕・リフォームなどの想定時期について説明していきます。

設備機器の入れ替え時期

やはり設備に不具合があっては経営は成り立ちません。業務用の設備、機器関係の耐用年数は10〜15年のものが多く、入れ替えや買い換えの時期はそれらを目安に行います。長期間使っても壊れず、日々のお手入れだけで業務に支障がない場合も、定期点検などは忘れず行うようにしましょう。

修理、補強が頻繁に必要な場合は早目に入れ替えや買い換えを検討した方がいいかもしれません。防水工事を行っている場合も注意が必要です。建物内部に水が浸入すると建物の劣化が著しく進みます。ビルなどに入居する店舗では下階のテナントに影響が出たり、致命的な事態にならないうちに5〜10年程度での調査・点検をオススメします。

規模の大小はありますが、5年に1回程度はなんらかの工事が発生すると考えておきましょう。大がかりな工事が発生した場合、長期間休業を強いられる場合もあります。その間に壁紙や塗装、家具類の修復などの内装デザインにも目を向け、手をかけておくと、時間を有効活用できます。それらは単独で行っても短期間で済む工事ですので、あまりほったらかしにするのも問題です。少しの不具合でもお客さまは敏感に反応します。クレームや売り上げの低下などをまねかないように、細かいところまでチェックする習慣をつけておきましょう。日々のメンテナンスで最低限の出費に抑えられるよう、設備機器は愛情を持って使用するようにしましょう。

メンテナンス時期

店舗・内装デザインの変更をする時はイメージチェンジをするいい機会となります。日々のメンテナンスによって長期間清潔に維持できても、壁紙、什器、家具などはどうしても劣化してしまいます。それらを一新することは店側からもお客さまからも良い転期になるでしょう。

そして業績不振の時にも効果的です。その際、店内レイアウトも再考してみましょう。席の配置やテーブル、椅子などの大きさにも配慮し、選定し直すことで回転率を上げたり、逆に滞在時間を伸ばしたり、売上げUPにつながります。目新しい雰囲気は新規のお客様の獲得にも期待がもてます。造り付けのものはそのままに、壁紙の張り替えだけであれば、デザイン事務所など設計した業者に依頼しないでも工事は可能です。サンプル帳などをもとに、工務店や施工業者と打ち合わせをします。再塗装などもローコストかつ短期間での作業が可能です。壁紙などは店舗内の大部分を占めることになります。簡単にイメージチェンジできる反面、コンセプトからズレないようにしっかりとイメージを固めてから取り掛かりましょう。

リフレッシュ時期

経営が落ち着いてくると、新鮮さを求めてフルリニューアルを考える店舗が増えてきます。いくつか新しいサービスを試みたりしてお客さまの反応を見、新たな今後の経営アプローチを考えます。お客さまが少ない経営状況では統計は取れませんし、コストも時間もかかりますので、ある程度経営状況の良い時期に行うといいでしょう。リピーターのお客さまにも、伸び悩む新規のお客さまにも、プラスアルファのサービスを提供してみましょう。

飲食店を例に挙げてみると、これまでとは少し異なる高めのメニュー設定を考案し、新たなターゲット層にアプローチをかけるとします。価格帯やメニュー内容、厨房スペース、店内レイアウト、内装デザイン、全てに変更が発生しますので、休業は長期間になる場合もあります。デザイン事務所など設計した業者との話し合いのもと、再度コンセプトメイキングを行います。新規のお客さまの獲得を目指しながら、リピーターのお客さまにも充分な配慮が必要になってきます。リピーターのお客さまが好む、店舗の良いところ、サービスは引き継いでいかねばなりません。定番メニューは据え置くなどし、新たなメニューを追加してみましょう。

業績低迷時期

思うように経営が成り立たない時、業態を変更して再起をかけることがあります。業態を変更するとは、売り方、サービスの提供の仕方を変更するということです。

一番手っ取り早いのは、内装デザインはそのままで、壁紙の張り替えや家具の入れ替えを行います。看板などのサイン類も変更します。設備機器は新調したり、既存のものが不要になったりするので下取り業者に不要なものは引き渡して、新しいものを安価で仕入れたり、できるだけ費用を抑えるようにするといいでしょう。廃棄料よりはるかにコストを削減できます。改装はどうしても時間がかかりますし、休業期間が長引くと収入にも響いてきます。気持ちも装いも新たに営業を開始できるよう、無駄のない工事スケジュールを計画しましょう。

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修繕・リフォームの注意点について

電気・水道・ガスなどの配管工事は自身での修繕がNGな場所です。万が一、無資格で修繕を施して漏電や水漏れが起きても、当然保険はおりません。専門知識が必要な修繕は、必ずプロに任せましょう。

もっとも大切なのは、修繕の開始から完了までのスケジュールをしっかり立てておくことになります。時間が足りないがゆえにミスがあったり、塗装が乾いてなかったりすると、結果的にお店のイメージダウンに繋がります。大がかりな修繕やフルリニューアルでなければ短期間でできますが、DIYするにしてもプロに任せるとしても、余裕を持って取り掛かりましょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店の内装を修繕・リフォームするタイミングや注意点について解説しました。

内装を修繕・リフォームをする方法は、プロに依頼するか自身でDIYするかの2つです。出来ればお金をかけずにDIYをしたい所ですが、上記でもお知らせした通り、電気・水道・ガスなどの配管工事などは専門家に任せましょう。

壁や床などは自身でDIYしやすいですが、荷重に耐えられずお客様や従業員に怪我をさせてしまうリスクもあるため、修繕する場合は安全性を第一に考えましょう。また、事前に自身でDIYする場合と内装業者に依頼する場合の値段を比較するのがおすすめ。場所によって安く済みそうな方を選べば、コストの削減になります。

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株式会社ベクターホールディングス
メール:kigyou@vector.co.jp

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